”非”自転車メーカーが作った自転車 ・ 開発ストーリー by Augment

写真 そもそも、私たち Augment Co.,Ltd. は、
自転車メーカーではありません。
1998年に会社を設立してからは、レーシングカーなどの
部品を、設計してきました。

もともと自転車が好きな私たちは、ちょっとした好奇心から
手づくりで自転車を作っては、楽しんでいました。

そんな時、「3人乗り自転車解禁」 のニュースを
聞いた私たちは、早速3人乗り自転車の開発を始めました。

レーシングカーのサスペンション開発のノウハウを
いかして、補助輪付の倒れにくい自転車 ”AGTC-01” 
を作り、2009年1月に東京で開催された、
「ハンドメイド バイシクルフェア」 に出展。
投票の結果、3人乗り自転車で1位の ”部門賞” を
受賞することができました。

会場では、たくさんのママから、「市販化してほしい」との声をいただき、
製品化に向けて準備をすすめていました。

ところが、、、、

3人乗り自転車が実際に解禁になり、
他メーカーから発売された、自転車を見て私たちは ビックリしました。

ほとんどが、単にいままでの自転車に補強をして、安全基準で指定された部品を追加しただけで、
積極的に倒れにくい機能を、取り入れたものはなかったからです。

他メーカーの自転車は普通の2輪で、私たちの自転車は複雑な4輪。
製造コストも大きく違うので、どうしても販売価格にも、かなり差がでてしまいます。

子ども達の安全のために作ったものでも、価格が高くてだれにも買ってもらえないのでは、
何の意味もありません。

私たちの3人乗り自転車プロジェクトは、 ”全てゼロ” の状態に戻ってしまいました。

ストーリー2へつづく